2018年8月25日
夏の疲れ《頭皮》
記録的な暑さが続いた今年の夏。
夏の疲れがでている方も多いのではないでしょうか?
「シャンプーしたのになんだか頭皮のニオイが気になる・・・」
「なんだか抜け毛が増えたかも・・・」
そんな方は、頭皮に汚れがたまっている可能性があります。
今回は、抜け毛を予防するためのケアについてご紹介します。
夏~秋に抜け毛が増えるのはなぜ?
抜け毛の原因の1つは毛包の炎症です。
夏場は、皮脂腺の働きが活発になり皮脂分泌が増えます。
特に頭皮は、皮脂腺が顔のTゾーンの約2倍と多い部位。
皮脂分泌が増えると、もともと頭皮にすんでいる皮膚常在菌「マラセチア菌」という菌が
皮脂をエサにして繁殖しやすくなります。
マラセチア菌は通常はバクテリアなどから皮膚を守っていますが、
増えすぎるとリパーゼ(皮脂分解酵素)を分泌し、
皮脂を遊離脂肪酸(炎症物質)に変えて毛穴に炎症を起こします。
さらにリパーゼは遊離脂肪酸を分解し、
いわゆる「加齢臭」の原因物質である2-ノネナールを生産してニオイを発生させ、毛包を炎症させます。
毛包が炎症すると、毛根の細胞が破壊され、髪が細くなったり、抜けたりする原因となります。
また、汗や皮脂を放置することも、抜け毛につながります。
頭は髪があるため顔や首のように簡単に汗をふき取ることができず、
つい放置しがちですが、汗を大量にかいたり、汗をかいてそのまま放置したりすると、
約1~2時間で雑菌が増殖してニオイが発生します。
また、肌がアルカリ性に傾くため炎症しやすい状態になります。
皮脂は時間の経過とともに酸化してシャンプーでは落ちにくくなり、
毎日のシャンプーで洗い残した皮脂汚れは、夏の強い紫外線などにより、過酸化脂質に変化します。
過酸化脂質が増えると、毛髪の生え変わる周期が乱れ、
成長期が短くなり退行期に移行することで、髪が十分成長できず、
抜け毛になることが分かっています。